キネティック・インスタレーション 『螺旋のカデンツァ』は、時間を弾力的で、関係的で、生きたものとして探求する。ステンレスのバネ鋼の帯が、30本の機械式アームによって絶えず変化し続ける形へと造形される。アームは微妙に、位相をずらしたリズムで動く。螺旋が呼吸し、ねじれ、自らを再編成するにつれ、同じ瞬間は二度と訪れない。本作は機械式時計のぜんまいに着想を得ている。巻かれた金属を、蓄えられたエネルギーと時間の流れを宿す器として再解釈するのだ。動きが繰り返されることはない。むしろ、制御された変化を通して変容が現れる。時間は測られるのではなく、感じられるのである。